第1章【02】「捨てる」ことの重要さ

「捨てる」ことの重要さ

 

自分でよく考える機会よりも、こなしきれないほどの多くの教材を与えられ、多くの宿題が出て定期テストが絶え間なくやってくる。

そんな環境に身をおくと、考える事よりも、よく考えないで「ただひたすら処理する」ことに終始してしまうのも仕方がないのかもしれません。

そういった習慣は、小学校、中学校で身につけさせられた人も多いことでしょう。通っていた学習塾では大量のテキストを与えられ、学校でも、教科書以外の大量の副教材やプリントが与えられ、やたらめったら課題ばかり出されてきたのではないでしょうか。

そんなに大量に課題が与えられて困っている子供を見て、「うちの子は勉強をやっている」と逆に安心してしまう親さえいます。それが子供の勉強法に悪影響を与えることさえ、思いもせずに。

 

でも、実は、過剰な課題は、学力を身につけることにマイナスに作用するのです。

中学校までは学習する内容がそれほど高いレベルではないため、大量に課題を与えられて、丸暗記に終始したとしても、何とかこなせてしまう場合もあります。そのため、高校に入学後も「目の前に与えられた全てのことに対し一生懸命に頑張ることがいいことだ」という発想が染み付いてしまっている人が多いのです。

しかし、大学受験レベルの内容になると、理解すべき内容が複雑で、覚える量も半端ないため、「全てのことに全力を尽くして頑張る」といった姿勢では全く歯が立たなくなってしまうのです。そうしようとすればするほど、全てのことが中途半端になって、何も残らない。

 

そのため、大学受験に向けては「捨てる」ことが重要になってきます。

大学受験の一般入試で得点に結びつくことだけに絞って、それ以外は思い切って捨て、今、やるべきことをできるだけ最小限にして、それを徹底的に繰り返す。目標に対して、必要がないと思われるものをできるだけ捨てて、必要なものだけに絞って、それをより深く丁寧に学んで自分のものにしていく。

このようにしていくと、大学入試で着実に得点できる力が身についていくのです。

必要な科目を勉強するときにも「捨てる」ことは重要です。

例えば、 同じ科目の同じ単元の問題集を三冊持っているとすれば、二冊は捨てて一冊に絞る。三冊の問題集を一通りやるよりも、一冊の問題集を丁寧に、よく考えて 三回繰り返したほうが、大学入試で得点できるようになるからです。

 

あなたは、基本問題を「完璧に」出来ない状態なのに、標準問題、応用問題に手を出していませんか?

それが解けなくていつまでも悩んで、貴重な勉強時間を無駄にしてはいませんか?

 

悩んでいる時間に、もっと基本問題に戻って、基礎的内容をより深く丁寧に勉強しておくことを優先した方が、模擬試験などで、きっともう少し良い点数がとれるはず・・・。

 

この「受験基礎が大切」ということの重大さに気づくのが遅ければ遅いほど、だいぶ時間を損してしまうのです。

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